研究成果

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研究:大規模調査プロジェクト:Asia-Vision サーベイ

Asia-Visionサーベイ

2009.11.01

調査の目的

Asia-Visionサーベイは、次世代のアジアを形成するアジアの大学生・大学院生を対象とした意識調査であり、調査対象国は今後3年間でアジア十数カ国を予定している。調査対象者は、将来国の発展、変化の舵取りに少なからず関わっていく人々である。こうした調査は先例がほぼ無く、研究・調査としての希少性・独創性が高いばかりではなく、今後のアジア地域の未来を占うという意味では、一般社会からの関心も高いものとなる。彼らの意識形成過程において、グローバルな相互依存関係の拡大やアジアの地域形成といった現象がどのように影響しているのか、といった点が判明するように調査を設計し、当該国、ひいてはアジア地域の未来像を描き出していく。

共催: OAS-RUNASIA 早稲田大学 アジア研究機構「アジア地域のネットワーク解析研究拠点構築」プロジェクト

調査対象国

日本、中国、韓国、台湾、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア、カンボジア、ラオス、ヴェトナム、ミャンマー、ブルネイ、モンゴル、オーストラリア、ニュージーランド

調査スケジュール

※初年度から全ての国を対象に調査を行うのは困難なため、以下のような調査スケジュールを考えている。
  • First wave(平成21年度)
    日本、中国、韓国、台湾、タイ、ヴェトナム
  • Second wave(平成22年度)
    フィリピン、インドネシア、マレーシア、モンゴル、ラオス、カンボジア
  • Third wave(平成23年度)
    ミャンマー、オーストラリア、ニュージーランド、ブルネイ、シンガポール

2009年度調査日程

  • 日本調査(予定):11月上旬〜12月下旬 目標サンプル数 2000程度
  • 海外調査(予定):11月下旬〜1月下旬 目標サンプル数 各国300〜500程度


調査項目の概要

質問項目数:46問(うち自由記述が1問)+フェイスシート
回答時間の目安:20〜30分程度
調査対象国(2009年度予定):日本、中国、韓国、台湾、香港、ヴェトナム

質問項目は、就職、結婚、留学といった一般的な意識・価値観に関する質問項目から、環境問題、東アジア共同体、に関する調査項目も設定し、ひろく学生の意見を調査できるよう調査票を設計した。

サンプル質問

留学先(国)を選択する時(あるいは選択した時)、下記の点についてどう思いますか。(各項目で1つ○印)

とても興味・関心がある少し興味・関心があるあまり興味・関心がないまったく興味・関心がない分からない
a 高い教育の質12349
b 高い研究の質12349
c 大学の評判12349
d 英語で学べること12349
e 英語以外の言語で学べること12349
f あなたの大学で交換留学プログラムが利用できること12349
g あなたの国にとっての政治的重要性12349
h 留学先(国)の政治的自由12349
i あなたの国にとっての経済的重要性12349
j 留学先(国)の将来における経済的ポテンシャル12349
k 留学先(国)の文化に対するあなたの興味・関心12349
l 文化的障壁(食べ物・宗教・習慣・人間関係など)が少ないこと12349
m 出発前に奨学金を利用できること12349
n 留学中に奨学金を獲得できる機会があること12349
o 留学中にアルバイトをする機会があること12349
p より低い授業料12349
q より低い生活費12349
r 治安12349
s 留学生を多く受け入れていること12349

現在、ヨーロッパの統合のように、アジア地域での統合を模索する議論や試みがなされています。こうした「アジア地域統合」に対して、あなたは肯定的な立場ですか、否定的な立場ですか。(各項目で1つ○印)

大変同意するおおむね同意できるあまり同意できない全く同意できないわからない
12349

アジア地域統合はヒトの交流や文化的な側面等で、既に進んできているとする意見もありますが、あなたは以下のことがらが、アジア地域統合にとってどの程度重要な役割をもつと思いますか?(各項目で1つ○印)

非常に重要である重要であるどちらでもない重要でないまったく重要でないわからない
漫画・アニメ123459
音楽123459
映画・テレビドラマ123459
市民活動(NGO・ボランティア)123459
親善・文化交流(観光・旅行を含む)123459
インターネットによる情報提供123459



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